【助成報告】鯛中卓也さん(第2回入選)、ポーランド及びイタリアの講習会派遣

カトヴィツェ音楽院
6月30日~7月26日まで、ほぼ1ヶ月間にわたる渡欧で2つの講習会に参加し、その合間を縫って、現地ならではの経験を求め、音楽にまつわる数多くの場所を訪ねました。

まず、最初の10日間は、ポーランドのカトヴィツェという街での講習会でした。
会場の音楽院は、名ピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンの母校でもあります。
この講習会では5回のレッスンに加え、受講生選抜コンサートで2度弾かせて頂きました。

選抜コンサートにて
アンナ・マリコヴァ先生の音楽に対する考え方は、現在師事している伊藤恵先生と大いに通じるものがあり(偶然にもお二人ともミュンヘン国際音楽コンクールの覇者)、カタジーナ・ボボヴァ=ズィドロン先生の高貴な音楽性と生徒に対する情熱、ヴォイチェフ・シュヴィタワ先生のこの上なく純粋に音楽と向き合う姿勢に触れられたことは大きな財産となりました。

次の講習会まで1週間空いていたので、ウィーンでヤマハの練習室をお借りしつつ、大作曲家の史跡を巡り、さらにドイツのハノーファーへも行き、古屋晋一先生に奏法のアドバイスを頂きました。

その後、参加したイタリアのペルージャで行われた講習会では、興味深いレッスンの傍ら、毎日があらゆるハプニング続きで、時には今から30分後のコンサートで弾いてくれ、と急遽頼まれることもありましたが、そういったことを潜り抜ける柔軟な対応力と勇気が養われたように感じています。
この講習会の大きな特徴として、オーケストラとコンチェルトを1楽章弾かせて頂けるのですが、そこで共演した指揮者が、なんとヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフ氏とのデュオで有名なヴァグ・パピアン氏でした。

オケとも共演
リハーサルと本番では、ただただ素晴らしいオーケストラに感動し、彼が振っているということには全く気が付かなかったのですが、演奏後の立ち話で「先月、サントリーホールで演奏したんだ」と仰っていたので、プログラムに記載されていた名前を調べるとその事実が分かり、こちらはとても嬉しいサプライズとなりました。

この1ヶ月を通して非常に充実した経験をさせて頂き、自分自身がどういった音楽を望んでいるのか、ということを考えるきっかけやアイディアを数多く頂きました。
今回、沢山の方にお世話になったことへ感謝し、必ずこの経験を自らの成長に繋げていけるよう、今後とも研鑽を積んでいきたく思います。
この度は、本当にどうも有難うございました。