【助成報告】横山瑠佳さん ヴィオッティ国際ピアノコンクール

この度福田靖子賞基金から助成していただき、10月15日から24日までイタリアにて行われた、ジャン・バッティスタ・ヴィオッティ国際音楽コンクールに参加してきました。
このコンクールのピアノ部門は、二年に一度、イタリアの都市ヴェルチェッリにて開催されています。今回初めて訪れたヴェルチェッリという街ですが、ミラノから電車で一時間程の距離にある街です。ロマネスク様式の教会や、中世の街並みが今でも沢山残る、居心地の良い街で、コンクール期間中の約2週間とても落ち着いて過ごすことが出来ました。

コンクールは、初めにオープニングセレモニーから始まりました。勿論ですが、世界各国で勉強している同年代の素晴らしいピアニスト達が集まっていて、この人達の演奏を聴くことが出来る、同じ場で演奏することが出来るのだと思い、とても興奮したのを覚えています。その後演奏順の抽選、ピアノ選び(今回はスタインウェイかべヒシュタイン)がありました。
コンクール会場は、テアトロ・チビコという今から丁度200年前に作られた歴史ある劇場で、内装もとても素敵なホールでした。ホールに訪れる度、まるで当時のイタリアにいるような感じがして、気分が高揚していたように思います。(しかし、元々バレエなどのために作られた劇場のようで、響きを掴みにくく演奏の際にはとても苦労しました、、、、)
結果は二次予選までという残念な形に終わってしまいましたが、演奏後すばらしい審査員方から的確なアドバイスを頂くことが出来たり、セミファイナルやファイナルの演奏をじっくりと聴くことが出来、今の自分になにが足りていないかなど、自身を見つめなおす為の良い機会となりました。また、コンクールのない日に、コンテスタントの方たちと音楽について語り合い、普段感じることのないような刺激を受けることも出来ました。

コンクール後の数日間、イタリアの各地を観光できたことも凄くプラスになることばかりでした。毎日様々な美術館、教会、劇場を見ることで、新たなインスピレーションが湧いてきたり、イメージを膨らませてみたことは、非日常で新鮮な日々でした。見聞、知識を広げることもやはり芸術家にとって大切なことだと再確認しました。

今回の滞在は、最初から最後まで初めてのことばかりで(初国際コンクール、初イタリアでした)、充実した日々を送ることが出来たと感じています。この経験が、次へ、またその次へとつなげていけるよう、これからも精進して参りたいと思っています。
改めて、この素晴らしい経験をするために助成して下さった福田靖子賞基金に感謝申し上げます。