Part1:London International Chopin Competition
3月頭にイギリスのロンドンで行われたコンクールです。
メインカテゴリーは動画審査通過後、現地ライブ審査でのファイナルでした。海外のコンクールではよくあるお屋敷のサロンのようなホールで、すぐそこに審査員がずらりと並んでいました。日本では稀(又は皆無?)ですが、本番当日の練習室の提供の他、ステージピアノのトライアルがあります。
海外からの参加でも練習室の心配がなく、タッチやペダルの感触、ホールの響きを体感できるトライアルもありがたかったです。第1位とグランプリを頂くことができ嬉しいのは言うまでもないのですが、ガラコンサートで沢山のお客様から声援を頂けたことも忘れられません。
またフェスティバルカテゴリーは年齢別になっておらず幅広い年齢が挑むのですが、私は自分のレパートリーからマズルカ、ポロネーズ、ノクターン、ワルツ、ロンド、エチュードのカテゴリーに挑戦し、幸運にも全てで1位を頂けコンサートが決まり、今から待ちきれません。
Part2:31st International Fryderyk Chopin Piano Competition in Szafarnia
5月下旬ショパンの生まれた国ポーランド、シャファルニャでもう一つ受けました。
こちらはヨーロッパのピアノ学習者では広く認知されていて第31回を迎えるジュニアのための歴史あるコンクールです。書類審査と動画審査を通過するとずっと行きたかったショパンが10代の頃に別荘として訪れていたショパンセンターでのライブ審査です。電車もなく、街にはホテルも買い物施設もほとんどなく、あるのは自然のみといった田園風景。近くの小さな町に滞在し、そこから事務局が手配してくれたバスに1時間強乗って向かいました。遠い…でも乗馬をしていたショパンの姿や裏池に立っていたであろうショパンを身近に感じるだけで胸がときめきました。長旅の甲斐がありました。
開催初日には室内楽の演奏会が開催されたり、最終日には表彰式と屋外ステージでのガラコンサートが開催されるなど、街を挙げての素晴らしいイベントでした。こちらでも第1位に入賞することができ、初めての屋外ステージで演奏できたことはとても楽しい良い経験になりました。
自分の審査がない日は事務局が提供してくれる練習室を自身で予約して練習に行ったり、近くの町や湖を散歩したり、親しくなった家族と夕飯に出かけたり…ゆったりとした時間を満喫できました。
Part3:振り返り
国も様々、演奏スタイルも様々で、異なる解釈が沢山見られ、自分のショパンが受け入れられるかドキドキしました。でも若い音楽家が才能を披露し、国際的な舞台で評価を受ける絶好の機会!自分のレパートリーを著名な審査員や足を運んで下さった人達に聴いて頂けて、『Bravo‼』と沢山声をかけて頂けて、良い経験になりました。また審査員からの貴重なフィードバックや今後のアドバイスを受け、視野も少し広がった気がします。
常に課題は山積みなので、沢山食べて体力をつけ、練習を重ね、大好きな先生方のご指導の下、楽しみながらより高いレベルを目指していきます。この機会を支援して下さった福田靖子賞財団始めスタッフの方々、大好きな先生方、そして応援してくれる家族や友人に心底感謝しています。またコンクール主催者とそのスタッフの皆様にも深く感謝申し上げます。