5月末から約3週間、オーストリアと中国へ行かせていただきました。
初めてのオーストリアはとても刺激的で、ベートーヴェンの生家やヨハン・シュトラウス像、シェーンブルン宮殿、ザルツブルクではモーツァルトの生家などを見学することができ、全身でオーストリアを感じることが出来ました。
滞在中、一昨年選考会でレッスンを受けた時にイラチェク先生が仰っていた「Vienna style!」の言葉が思い出され、先生が言いたかったことはこんな事だったのかなと、今更ながら思いました。
本場の空気を肌で感じながら、今回最大の目的である「ベートーヴェン国際ピアノコンクール」を聴きに憧れの楽友協会へ。
楽友協会には、ブラームスやリストなどの作曲家の銅像が沢山あり、ホール内は全て金でおおわれていて豪華絢爛。お馴染みのシャンデリアも目の前で見ることができ、とても神聖な気持ちになりました。そんな中、ファイナリスト3名のベートーヴェンのコンチェルトを聴くことが出来ました。3名とも自身の個性を活かしながらも、すべての演奏がベートーヴェンの音楽になっており、幅広い解釈の可能性を感じることができました。
深圳は、言わずと知れた中国経済特区に指定されている近代的な大都市で、洗練された街と斬新なデザインのホール、そしてホストファミリーが万全を期して練習環境を整えてくれており、演奏に集中できる最高の環境でコンクールに臨むことが出来ました。
コンクールには19か国33名のエントリーがあり、私にとってはこれがシニアコンクールデビューとなりました。コンチェルトコンクールなので、エチュード2曲の他に古典から2曲、近現代から2曲の計4曲のコンチェルトの準備が必要でした。本番のピアノは 長江ピアノ(中国製)とスタインウェイ2台から選ぶことができ、リハーサルの時間も十分に確保されています。
ラウンドが終了しても、審査員のマスタークラスが毎日開催されており、無料で全員受けることができます。
私は、ジョン・オコーナー先生とジョン・ペリー先生に、プロコフィエフのコンチェルト第3番のレッスンを受けました。レッスンでは、自分自身がどう弾きたいかではなく、聴衆にどう弾いたら自分の伝えたいことが伝わるのかを教わりました。ほとんどが地元の学生が聴講しているので中国語に訳されてレッスンが行われました。
コンクールでは、ファーストラウンドでエチュード2曲とプリマヴィスタカルテットとモーツァルト協奏曲第12番を共演、セミファイナルではベートーヴェン協奏曲第1番を深圳交響楽団と共演することができ、ウイーンで学んだ「Vienna style!」を肌で感じながら、楽しく演奏ができました。そして光栄なことに、セミファイナリスト優秀演奏賞を頂くことが出来ました。
2か国をまたいでのロングステイは初めての事でしたが、今回強く感じた事は長旅には気力と体力がとても重要だということです。心配していた時差は影響ありませんでしたが、モチベーションを維持するのが難しかったです。
偉大な先生方は長旅をしても疲れも見せずに、審査やコンサートをこなし、マスタークラスでは熱心にレッスンしてくださいます。今回レッスンしてくださった先生方、そして長時間審査してくださった先生方に心から敬意を表します。
最後に、今回の参加に際しまして多大なご理解ご支援を頂いた、福田靖子賞基金様に感謝申し上げます、ありがとうございました。これからも一層研鑽を積んでまいりたいと思います。
初めてのオーストリアはとても刺激的で、ベートーヴェンの生家やヨハン・シュトラウス像、シェーンブルン宮殿、ザルツブルクではモーツァルトの生家などを見学することができ、全身でオーストリアを感じることが出来ました。
滞在中、一昨年選考会でレッスンを受けた時にイラチェク先生が仰っていた「Vienna style!」の言葉が思い出され、先生が言いたかったことはこんな事だったのかなと、今更ながら思いました。
本場の空気を肌で感じながら、今回最大の目的である「ベートーヴェン国際ピアノコンクール」を聴きに憧れの楽友協会へ。
楽友協会には、ブラームスやリストなどの作曲家の銅像が沢山あり、ホール内は全て金でおおわれていて豪華絢爛。お馴染みのシャンデリアも目の前で見ることができ、とても神聖な気持ちになりました。そんな中、ファイナリスト3名のベートーヴェンのコンチェルトを聴くことが出来ました。3名とも自身の個性を活かしながらも、すべての演奏がベートーヴェンの音楽になっており、幅広い解釈の可能性を感じることができました。
ウィーン楽友協会
そしてオーストリア研修を終え、深圳国際ピアノコンチェルトコンペティションへ参加するため中国へ。 深圳は、言わずと知れた中国経済特区に指定されている近代的な大都市で、洗練された街と斬新なデザインのホール、そしてホストファミリーが万全を期して練習環境を整えてくれており、演奏に集中できる最高の環境でコンクールに臨むことが出来ました。
コンクールには19か国33名のエントリーがあり、私にとってはこれがシニアコンクールデビューとなりました。コンチェルトコンクールなので、エチュード2曲の他に古典から2曲、近現代から2曲の計4曲のコンチェルトの準備が必要でした。本番のピアノは 長江ピアノ(中国製)とスタインウェイ2台から選ぶことができ、リハーサルの時間も十分に確保されています。
ラウンドが終了しても、審査員のマスタークラスが毎日開催されており、無料で全員受けることができます。
私は、ジョン・オコーナー先生とジョン・ペリー先生に、プロコフィエフのコンチェルト第3番のレッスンを受けました。レッスンでは、自分自身がどう弾きたいかではなく、聴衆にどう弾いたら自分の伝えたいことが伝わるのかを教わりました。ほとんどが地元の学生が聴講しているので中国語に訳されてレッスンが行われました。
コンクールでは、ファーストラウンドでエチュード2曲とプリマヴィスタカルテットとモーツァルト協奏曲第12番を共演、セミファイナルではベートーヴェン協奏曲第1番を深圳交響楽団と共演することができ、ウイーンで学んだ「Vienna style!」を肌で感じながら、楽しく演奏ができました。そして光栄なことに、セミファイナリスト優秀演奏賞を頂くことが出来ました。
2か国をまたいでのロングステイは初めての事でしたが、今回強く感じた事は長旅には気力と体力がとても重要だということです。心配していた時差は影響ありませんでしたが、モチベーションを維持するのが難しかったです。
偉大な先生方は長旅をしても疲れも見せずに、審査やコンサートをこなし、マスタークラスでは熱心にレッスンしてくださいます。今回レッスンしてくださった先生方、そして長時間審査してくださった先生方に心から敬意を表します。
最後に、今回の参加に際しまして多大なご理解ご支援を頂いた、福田靖子賞基金様に感謝申し上げます、ありがとうございました。これからも一層研鑽を積んでまいりたいと思います。