【助成報告】桑原志織さん(第6回優秀賞)をアロハ国際ピアノフェスティバルに派遣

2014年7月9日水曜日

教授陣の先生方、参加者と
桑原志織さん(第6回選考会優秀賞、東京芸術大学1年)を、ハワイで行われたアロハ国際ピアノフェスティバルに派遣いたしました。同フェスティバルは、アカデミー・コンサート・コンクールを備えた総合的なピアノフェスティバルで、中道リサ先生(全日本ピアノ指導者協会正会員)が主宰され、今年も、ジョン・ナカマツ氏、フレデリック・チュウ氏ら、個性的な教授陣をむかえて、盛大に開催されました。桑原さんによる参加レポートをご紹介します。


<桑原志織さんによるレポート>


私は6月10日から1週間、ハワイのホノルルで行われたアロハ国際ピアノフェスティバルに参加いたしました。このフェスティバルはマスタークラスとコンクール、そしてコンサートが一体となった素晴らしいもので、ハワイコンベンションセンターにて開催されました。

私は大学の授業の関係で現地入りが遅くなったため、ホノルル空港に到着してから3時間後にはジョン・ナカマツ先生のプライベートレッスンを受けていました。コンチェルトをみていただきましたが、何度も出てくるテーマの変化のつけ方やテンポのもって行き方等、演奏家の先生ならではの実践的なアドバイスを数多く頂くことができました。

ハワイの絶景
レッスンの後、フェスティバルのスポンサーの方のお宅で開かれるパーティーへと急ぎました。関係者の皆様が集う中、光栄なことに私はこちらで演奏することになっていたのです。お城のような大豪邸で美味しいディナーを頂いた後、広々とした瀟洒なサロンへ…。ハワイに着いてまだ数時間での本番でしたが、お客様の温かな雰囲気を肌で感じながら楽しんで演奏でき、素敵な時間を過ごしました。

その後もレッスンやコンチェルトコンペのための伴奏合わせ等が連日行われ、毎日が充実していました。特にフレデリック・チュウ先生のレッスンは印象的で、音楽と心理学を専攻されたという先生らしく、演奏のポイントを、聴き手の心理的側面から興味深く指導してくださいました。

主宰の中道リサ先生・各部門入賞者と
数日間に渡るアカデミーのレッスンが全て終わったあと、いよいよ最後の2日間はコンクールです。ソロ部門では古典から近現代まで30分のプログラムを、コンチェルト部門ではチャイコフスキー第1番第3楽章を演奏いたしました。結果を待つ間、色々な方が声をかけてくださり大変嬉しかったです。私は両部門共に1位を頂き、翌日の受賞者コンサートでは最後に演奏させていただきました。今年12月には、ハワイのNeal Blaisdell コンサートホールで、オーケストラとコンチェルトを共演する機会を頂き、大変嬉しく思っております。

休憩時間には、澄み渡る空の下でハワイの爽やかな風を浴び、美しい大自然からエネルギーをたくさん頂きました。様々な国のコンテスタントとも友達になり、皆でピアノを演奏することを心から楽しみながら、互いに親睦を深めることができました。このフェスティバルそのものが、音楽を純粋に愛する精神に溢れていることを実感いたしました。

大変お世話になりました主宰の中道リサ先生、日本から講師として参加され、サポートしてくださった上仲典子先生、そしてこのような素晴らしいフェスティバルに私を派遣してくださいました福田理事長、加藤様に、この場をお借りして改めて心より感謝申し上げます。

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