まさに世界の檜舞台に躍り出た俊英、ヴァイオリンの吉本梨乃さん(2025パガニーニ国際コンクール第2位)に当財団奨学生3名と共演していただく機会をいただきました。全日本ピアノ指導者協会が主催するピティナ・ピアノステップの「巣鴨5月」地区(実施:山手アンサンブルピアニストステーション)は、アンサンブルを中心に活躍するピアニスト・松岡美絵先生が、多くの方にアンサンブルを経験してほしいという願いのもと、毎回、素晴らしい他楽器奏者をお迎えして開催しており、今回は、日本でのコンサートツアーのために帰国した吉本さんに、趣旨に賛同してご協力いただいたものです。当財団第12期奨学生の安井友理さん、原田佐和子さん、岡部那由多さんの3名が、当財団の助成を受けてこの企画に参加しました。
まず、5月初旬に各45分ずつ、ベートーヴェンやリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタをみっちり合わせていただきました。世界を魅了する「音」を間近に感じながら、音楽的な助言やアンサンブルのちょっとしたアドバイスをたくさんいただき、気さくなお人柄の中にも的確にポイントをついた指導で音楽がどんどんブラッシュアップされていきます。また、アンサンブルの経験豊富な松岡先生からも、ピアニストの観点からの気づきを共有していただき、立体的に室内楽を考える貴重な時間となりました。
いったん自宅に持ち帰って研究を重ねたのち、5月24日のステップの本番で、コンサート形式で実際に演奏を体験。アドバイザーの先生方や聴衆の皆様にも聞いていただきながら、「一期一会の本番で、どのように作品の魅力を伝え、そして自身もアンサンブルを楽しむか」について、貴重な時間を過ごしました。
吉本梨乃さん、松岡美絵先生、スタッフの皆様、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
当財団第12期奨学生で、ピアノの学習とともに、所属する京都堀川音楽高校ではチェンバロを主専攻としている飯田円さんが、3月27日、世界的なチェンバロ奏者であるジャン・ロンドー氏のマスタークラスを受講し、当財団では参加に際しての経費を助成しました。(主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団、会場:三鷹市芸術文化センター 風のホール)
音楽は、常に「今」生まれ、「今」を生きているもの。
それを固定しようとしたり完全にコントロールしようとすることは、音楽の本質を損なうこと。
今、この場に意識を集中し、感覚を研ぎ澄ませ、自分に正直に、音楽と対峙する。
そうすることで、音楽への感謝が生まれる。
ロンドー先生から受け取ったたくさんのメッセージは、楽器をどう扱うか、この曲をどう弾くか、といったことを超えて、そもそも音楽とは何なのか、そして私は音楽と共にどのように生きるのか、ということを問い直すきっかけとなりました。
この素晴らしい機会に助成してくださった福田靖子賞基金の皆様に、心より感謝いたします。











